この記事では、プロンプトの基本的な書き方と順番について解説します。
プロンプトの基本的な書き方
英単語、かつ短いフレーズで書く
プロンプトは基本的にapple, hair, eyeのように短い英単語で書きます。使用するモデルによっては日本語で入力しても自動変換してくれるサービスもありますが、基本は英語です。
短いフレーズで書くことも重要です。日常会話のような長いフレーズではなく、apple, hair, eyeのように短い単語の集まりで書くことを意識しましょう。
カンマで要素を区切る
apple, hair, eyeのように、要素ごとにカンマで区切ります。カンマで区切らないと一つの意味としてAIが認識するため、組み合わせによっては意味不明な単語になってしまいます。
具体的な表現を使う
hairだけだと抽象的すぎます。髪であることはわかりますが、それが短い髪なのか長い髪なのは判断できません。この場合、AIは髪の長さをランダムで生成します。
生成結果を安定させるにはlong hair, short hairのように具体的に記述します。具体的にプロンプトを書くためにも、まずは頭の中のイメージを具現化することが大切です。
なお、とくにこだわりがない場合は曖昧な書き方が役に立つこともあります。毎回ランダムで生成されるので多くのバリエーションを作りたいときに便利です。
プロンプトの基本順序
プロンプトは以下の要素順で書いていくのいいとされています。というのも、プロンプトは最初に書いたものほど強く認識され、後になるほど重要視されない傾向があるからです。
- 画質・人数・キャラクター
- 容姿・服装・表情
- ポーズ・構図
- 背景・照明・雰囲気
簡単にいうと、キャラクター要素 → カメラ → 背景の順番で記載していきます。
以下は書き方の例です。
masterpiece, solo, 1girl, long brown hair, yellow eyes, white shirt, black pants, smile, from below, blue sky,
順番を決めるポイント
重要な要素を前に置く
重要な要素を前に置くの基本です。
プロンプトで最も重要な要素はキャラクターです。まずはキャラクターの要素を最初に書くと心がけましょう。
また、そのキャラクター要素の中でも何を先に書くかで生成結果が大きく変わることがあります。
キャラクターの中でもとくに難しいのが衣装です。たとえば、ネックレスのプロンプトを何よりも先に書いた場合は精細なネックレスになるが、後に書くとシンプルなデザインになるなどです。衣装の中でも重要視するものは先に書くといいでしょう。
矛盾する指定を避ける
AIが混乱しないように矛盾する要素は入れないようにしましょう。
以下は矛盾の例です。
black pants, white panties,
このプロンプトの矛盾しているところは、ズボンを履いているのにパンツが見えているという点にあります。現実で考えてもズボンを履いているのにパンツが見えることはありません。
このまま生成するとパンツが無視されるか、ズボンの上にパンツを着用するという破綻したイラストが生成されます。破綻したイラストが生成される場合は記述したプロンプトに矛盾がないか確認してみましょう。
もう一つの例を見てみましょう。
heterochromia, green eye, blue eye, closed eyes, smile,
このプロンプトは緑と青のオッドアイで、笑顔で目を閉じているというものです。
このプロンプトの矛盾している点は、目を閉じているのか、オッドアイが見えているのか曖昧なところにあります。
生成AIは書かれたプロンプトはほぼ必ず描こうとします。つまり、このプロンプトはオッドアイなのか目を閉じるのか判断に迷うプロンプトなのです。目を閉じたイラストを生成するのであれば、オッドアイのプロンプトは記載しないのが正解です。オリジナルキャラクターを持っている人は注意しましょう。
モデルに合わせて調整する
モデルによって学習傾向が異なるため、あるモデルでは再現できても、一方のモデルでは再現できないことがあります。この場合は諦めるか、LoRAを使用して無理やり再現する方法があります。
プロンプトの例
ここではいくつかのプロンプトの例をご紹介したいと思います。
基本形
プロンプトの基本系は品質・人数・キャラクター要素の3つです。品質はモデルによっては効果がなかったり、そもそも最近のモデルは最初から高品質なイラストを生成できるので無理にいれなくてもOK.
背景や構図はいれなくても雰囲気から自動で生成してくれます。

masterpiece, solo, 1girl, black hair, long hair, blue eyes, white short-sleeve t-shirt, denim shorts, gold necklace, open mouth, smile,
画像の女の子は上のプロンプトで生成した子です。それぞれのプロンプトを解説すると、
- masterpiece: 最高品質
- solo, 1girl: 人物が一人だけ、女の子が一人
- black hair, long hair: 黒い髪、長い髪
- blue eyes: 青い両目
- white short-sleeve t-shirt: 白い半袖のTシャツ
- denim shorts: デニム素材のショートパンツ
- gold necklace: 金のネックレス
- open mouth, smile: 開いた口、スマイル
プロンプトに使用する英語がわからない場合はAIに聞いたりネットで調べたりします。サイトによってプロンプトが異なることがありますが、ニュアンスの違いだけで概ねどのモデルでも再現できます。
背景や構図を加えた形
先ほどのプロンプトに今度は背景や構図を加えてみます。上級者向けになりますが、矛盾なく細かく指定することができればより狙ったイラストが生成できます。

masterpiece, solo, 1girl, black hair, long hair, blue eyes, white short-sleeve t-shirt, denim shorts, gold necklace, open mouth, smile, full body, from below, night, grassland, star sky,
今回は構図と背景を加えて生成してみました。追加したものは以下のプロンプトです。
- full body: 全身を映す
- from below: 下から見上げる
- night, grassland, star sky: 夜、草原、星空
先ほど「サイトによってプロンプトが異なるがニュアンスは同じ」と解説しました。今回のfrom belowがそれにあたります。
from belowは下から見上げるアオリのアングルになるプロンプトですが、下から見上げるプロンプトにはlow angleもあります。from belowは視点の位置を表し、low angleはカメラアングルを表すプロンプトです。
今回のようにニュアンスの違いはあれど生成結果はほぼ同じになるので、好みのほうを使えばOKです。
うまく反映されないときの対処法
プロンプトを入力しても指定した髪型や服装、ポーズなどがうまく反映されないことがあります。その場合はプロンプトが詰め込まれすぎていないか確認してみましょう。
要素を減らす
指定するプロンプトが多すぎるとAIがすべての内容を処理しきれず、一部の要素が無視されることがあります。重要度の低いプロンプトを削り、本当に必要な要素だけに絞って生成してみましょう。
単語を置き換える
モデルによっては同じ意味でも反映されやすいプロンプトと反映されにくいプロンプトがあります。うまく反映されない場合は似た意味の別の英単語や、より具体的な表現に置き換えてみてください。
順番や強調を調整する
特に反映させたい要素はプロンプトの前半に置くと認識されやすくなることがあります。重み付けに対応しているサービスでは括弧や数値を使って強調する方法も有効です。プロンプトの重みづけは、
(from below:1.5), ((from below:1.5))
のように記載しますが、これらは利用しているサービスによって異なることがあります。重みづけの方法は各サイトのヘルプに記載されていることがあるのでそちらで確認をしてください。
まとめ
初めてプロンプトを見るとなにが書いてあるのかわかりませんが、一つ一つ見ていくとただ要素となる単語を並べているだけです。まずは簡単なプロンプトから始め、徐々に慣れていったところでプロンプトを調べて増やしていくのがいいと思います。
さらに慣れたらプロンプト同士の矛盾がないか精査したり、構図や背景を追加して思い通りのイラストを作ってみましょう。
